少し長めの章です。西の魔女を探して旅を始めるところから、空飛ぶサルにつかまって、最後はやっつけるところまで。盛りだくさんです。
西の魔女は、映画のイメージが強くて、どうしてもあの緑色の顔を思い浮かべてしまうのですが、原作にはそういうことは書かれていません。(「オズの魔女記」のエルファバは映画のイメージですね。)片目しか見えないけれどその目は望遠鏡のように遠くまで何でも見える、(そういえば「オズのかかし」にもカッタメという魔女がでてきましたね)というのと、何年も前に体中の血が干乾びてしまっている、というのと…それくらい?
あぁ、いや、何が言いたかったかというと、西の魔女は「ドロシーだから」捕まえたわけじゃないんですよね。ただ、自分の国に入ってきた見知らぬ一行が気に食わなかっただけで。ライオンだけは手綱をつけて馬のように乗ってみたいと言って、空飛ぶサルに連れてこさせるように命令しますが、残りのドロシー(&トト)とかかしときこりは眼中になし。北のよい魔女のキスのおかげで空飛ぶサルたちはドロシーに手出しができず、扱いに困って西の魔女のところに連れて行くわけですが、そこで初めて、「あれ?この子、魔法の銀の靴を履いているわ」と気づくのです。
映画だと、東の魔女の仇として初めからドロシーを付け狙っていたわけで、そこのところがちょっと、映画とごっちゃになっていて、なんだか新鮮な感じでした。確か、原作では東の魔女と西の魔女には血縁関係はもちろん、お互いのことをどう思っていたかということも何も書かれていないんですよね。まあ存在くらいは知っていたんでしょうけど?
それにしてもねぇ。水でとけちゃうなんて。暗闇も怖くてドロシーの銀の靴も取りにいけなかったし。ドロシーがライオンにこっそり食べ物を差し入れているのも気づかないし。オオカミやカラスやミツバチが手下にいましたけど、それだけ?あと金の帽子で空飛ぶサルがつかえたけど、それももう3回使い切っちゃったし。なんか改めて読み直してみると、あんまり怖いイメージはありませんね。西の魔女。根性悪のくそばばあ(失礼!)のイメージはやっぱり映画から来ているのかなあ。
「誰も死なないはずのオズ」ですが、東の魔女と西の魔女は死んじゃうんですよね。
2005.1.14追加
ドロシーは、銀の靴を片方魔女に取られて怒り、「もう片方もとってやる」と言われてさらに怒って、その怒りの余り、近くにあったバケツの水を魔女にかけたのです。強いですよね。
そして、魔女に「ごめんなさい、水で溶けるなんて知らなかったの」と謝りつつも、溶けた魔女にさらに水をかけ、戸口から履きだして、何食わぬ顔で銀の靴を取り戻しています。強い…というか、このあっけらかんとした性格は、すごいですね。
- 2005/01/07(金) 12:00:22|
- オズの魔法使い|
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